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野鳥生命の循環

野鳥の巣作り・雛巣立ち

野鳥の巣作り・雛巣立ち




 日本に渡って来た野鳥。 繁殖つがいを形成した鳥は、巣作りを始めます。


鳥類の違いで巣作りの場所と、巣作りにも違いがあります。


 例えばオオルリは日陰で湿気のある沢沿いの斜面を好む巣は木の根元、岩壁などの


屋根がある自然構造物などに巣を作りますが巣作りは雌のみで行います。


 雌が巣作りをしている間、雄は縄張りを取られないように見張りをしています。


面白いのが、縄張りは直線状にあることが多く、巣作りの時期は一定の間隔で雄が囀


る姿を目撃することも。


キビタキの古巣、自然樹洞、折れた木の枝の先端、枝の基部のくぼみ、折れた竹


など、さまざま場所に巣を作ります。


 心いっぱいに巣材をくわえて、せっせと巣づくりをする鳥たち姿を見るのは楽しい


ものです。




 巣が出来上がると卵を産み抱卵に入ります。


 サンコウチョウ 産卵数 3~4個 14日  孵化 10日巣立ち


 オオルリ    産卵数 3~5個 14日  孵化 11~12日巣立ち


 キビタキ    産卵数 3~5個 14日   孵化 11~12日巣立ち




この間は、縄張りにを守り、雛を守らなければならないのです。


孵化すると雛の食欲は旺盛です、鳥はいろいろな採餌方法を使って餌を捕ります。


また、鳥によって尾の長や脚の強さの違いによって得意な採餌方法があるようです。


1、枝上からのつまみとり:枝の上に乗り、葉や枝にいる虫をつまみ捕る。


2、ぶらさがり:枝や葉に逆さにぶら下がり、葉や枝にいる虫をつまみ捕る。


3、飛びつき:飛びながら葉の表面にいる虫を捕る。 


 


 卵から雛がかえると、今度は子育て、日に何度も何度も雛の口に餌を運んでくる親鳥


の姿は胸を打つものがあります、また、餌をねだって鳴く雛の姿は愛らしいものです。


親鳥は雛に1羽1羽に餌を順番に与えていきますので、餌が豊富でないと雛に与える


ことができません、他の鳥の雛もいますので森が豊でないと餌もなくなってしまいます。


ここで疑問なんですが、虫も子孫を残さないといけないのですが大丈夫なんでしょうか?


森の世界は弱肉強食ですね。


 雛を狙う外的が、カラス、蛇、きつねなど雛を狙っています、親は外的が現れると


鳴きます。鳥の鳴き声は大きく分けて、地鳴きとさえずりの2つに分かれます。




地鳴き:日常的な鳴き声のことです。仲間との合図に使われたいることも多く、警戒


    する鳴き声がすると上空に猛禽類がいることことや巣の近くに外的(人も)


    警戒を促す鳴き声をだします。


    これはDNAでしょうか親鳥が警戒を促すと雛は巣の中で一斉に身を隠します。


    私の家の近くにつばめ村があります、ここは古くからの民家、商店街ありツバメ


    の巣が10カ所以上あります、外的のカラスが巣に近づくと親鳥が一斉に警戒


    する鳴き声をすると全ての雛が身を隠すのです、そして親鳥も巣から離れ身を


    隠します。


さえずり:繁殖期に雄鳥が発する求愛の鳴き声のことです。また、繁殖に関連する縄張り


     の主張のために発する場合もあります。


     雄が雌をゲットしたらさえづりは聞かなくなることが多いので森で鳥を探すの


     が大変ですね。


 雛が巣立ちするまで、親鳥は体をはって家族を守るためにボロボロになります。


サンコウチョウの美しい長い尾は擦れてボロボロになります、ほとんどの尾は雛が巣立ち


する頃には30センチある尾は抜けてしまいます、抜けるのは帰りに邪魔になるので必要が


なくなるのです。


 親鳥は毎日水浴びをします、キビタキは水浴びが好きなのか一日に数回することも。


鳥の水浴び、水飲み場は決まっているようで、暗い場所が多いです、これは恥ずかしい


のではなく、外的から身を隠しているのです、少しでも異変に気が付くと身をかくすので


水浴びをする場所は身をかくせるような所でないといけないのです。




雛もすくすく成長し巣立ちする時がきました、長く巣に留まりたいひな、


早く送りたい親鳥




 巣立ちまでの時間が長いと雛がいきのびやすくなる一方、その親やきょうだい


には災いもたらす可能性があります。雛がいる時期が長引くほど、巣が天敵に襲


われやすくなることが知られています。たいてい親鳥は早く巣立つようひなを促


すのです。


 巣立ち直後は、まだ飛ぶのもぎこちなく、枝に止まるのも頼りない幼鳥が、だ


んだんとしっかりしてくる様子を見るのは微笑ましい。羽の色、鳴き声、行動な


ど親鳥と幼鳥の違いを見るのも楽しいです。こうした親鳥の繁殖と雛の成長ドラ


マを春から夏にかけて観察したいですね。


 


次回は 秋、南国へ帰還 (完)